【36年間観客動員数1位】映画『東京オリンピック』(市川崑監督作品)を観てみたゾ
まいど、慶應卒ニートでやらさせてもらってます、けむにまくおです。
最近は、外に出る機会が少なくてデブ脳ニートでやらさせてもらってますぅ!!
先日、Amazonプライムで市川崑監督の『東京オリンピック』(1965年公開)という映画を観てみました!!
この映画は、1964年の東京オリンピックの記録映画として製作された作品です。
当時は学校や公民館などでも上映されたこともあり、総動員数は最終的に2,350万人に上るとのこと。
これは『千と千尋の神隠し』(2001)が公開されるまで36年間観客動員数1位の映画だった*1んですって!!知ってました??
ただ、記録映画と聞くとなんだか退屈そう、、、そう思っちゃったりしませんか??
しかし、この映画を傑作だと紹介していたネットラジオ番組*2によると、この映画の総監督市川崑氏はスポーツとかオリンピックに特段興味がなかったようです………(!)
なにそれなにそれ笑
俄然観てみたくなるやないかい!!
ということで観てみたところ、細切れになった色んな競技のシーンが並び、長いなあという感は否めませんでした(170分もある!)。
でもこの映画、ときどきなんだか異様なシーンが登場し、ハッとさせられることがあるんですよ!!
まず印象的だったのは、開会式のシーンですね。
もちろん、ここでは選手団の入場行進する姿がメインで捉えられています。
しかし、ところどころで警備員たちが入場行進に釘付けになっている後ろ姿や、行進をよく見ようと台の上で背伸びする女性の足下などのカットが挿し込まれてくるのです!!
選手だけではなく開会式に夢中になっている観客の姿も捉えられており、その場の高揚感がひしひし伝わってくるんですね。。。
こういう描写の仕方があるのか!
ワイは思わず膝を打ったその衝撃で、つま先だけ床突き抜けちゃいました!
(階下の住人ごめん)
そして、映画の終盤にあるマラソンのシーンも印象的ですね。
始めは勢いよく走るランナーたちの姿をカメラは追っていくのです。
エチオピアのアベベという選手(このオリンピックでマラソン種目史上初の2連続優勝を果たした)がメインに撮られています。
しかし、そういうシーンが10分くらい続いたあと、異様なまでに給水所にクローズアップした映像が流れてくるのです!
多くの選手はカップを受け取り、給水所を颯爽と走り去っていきます。
一方で、遅れをとっている(ように見える)選手たちの中には、後続ランナーの邪魔になりながら給水する者、給水所で立ち止まり何杯もカップを手に取る者、しまいには歩きながら果物を食べ始める者などがいるんです!!
そういう選手たちに対して、観客たちは声援を送りはするものの表情はどこか冷ややか、、、、そういう姿をこの映画はちゃんと捉えているんですよ!!
アベベ選手のような記録的な偉業をなした者以外の人間の姿も、この映画はきちんと記録しているのです。
このようなちょっと普通ではない演出のためか、この映画は「芸術か記録か」という論争が巻き起こったそうです。
しかしニートのワイが思うに、
これは「記録映画」だと思います!!
ただ、それは単に競技のハイライトを記録したものではなく、オリンピックを取り巻く様々な人間の姿を記録した映画なんだと思いましたわ!
とまあ、ちゃんと働いてもいないデブ脳ニートごときが、
なんか偉そうなこと言っちゃったあああああああ!!!
本当に申し訳ありませんでした。
こんなデブ脳ニートめが出過ぎた真似を。
これはもう、頭丸めなあかんやつですね……
五厘ピッグのできあがり!!
この映画が気になった方、大会組織委員会が再編集した短めバージョンはYouTubeで観れますぞ!!
▲開会式のシーンは10:31〜
マラソンのシーンだけ抜粋した動画もあります。
▲まあ、英語吹き替えになってるんですけどね。
オリジナル版(もちろん日本語)は2020年5月21日現在、アマゾンプライムで観れますよ!
(Amazonプライム動画はこちら)
▲2008年北京オリンピックの感動を思い出したい方はこちらの記事をどうぞ。
《参考》
- 日本オリンピック委員会「市川崑総監督が語る名作『東京オリンピック』」
- ぴあ株式会社「5月14日#73 おうちで映画『東京オリンピック』(前編)」『ぴあ 映画のトリセツ』
- ぴあ株式会社「5月15日#74 おうちで映画『東京オリンピック』(後編)」『ぴあ 映画のトリセツ』
- 笹川スポーツ財団「市川崑 『平和の夢』の運動会ですべての人を撮る」
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*1:笹川スポーツ財団「市川崑 『平和の夢』の運動会ですべての人を撮る」を参照。
*2:この記事は、音声配信サービス「Voicy」内の『ぴあ 映画のトリセツ』で語られていた内容を参考にしています。