ラグビー日本代表稲垣選手の「お金のためじゃない」発言にグッとくる理由
ラグビーW杯2019で日本代表のプロップを務めた稲垣啓太選手の「お金のためではなく信念のために日本代表をやっている」という発言が話題になっています!
私は不覚にもこの言葉にグッときてしまいました!
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— 日テレラグビー (@ntv_rugby) September 13, 2019
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▲稲垣選手は「笑わない男」として有名な彼です笑
これは南アフリカ戦に向けた練習での取材(?)のときの言葉のようです*1。
以前にジョセフHCが「選手たちは代表では100ドル(約1万円)の日当でやっている」と話していたことを振られて、稲垣選手はこう語ったのです。
「生きていく上でお金は非常に大事だが、別に僕らはお金のために、日本代表でいるわけではない。僕らには僕らなりの信念があって活動している。お金のことは僕らがコントロールできないし、特に気にしてない*2」と。
この稲垣選手の言葉は、W杯の公式サイトの記事において今大会の名言の一つとして選出されており*3、ツイッターでもその「男気」がカッコいいといった声が上がっています!
ラグビーはお金に余裕のある「紳士」のスポーツだったため、長年選手が報酬・利益をもらうことを極端に嫌がる世界だったようです*4。
その名残なのか、W杯で優勝したとしても大会からの賞金はありません。
日本では「日本ラグビーフットボール協会」から1日1万円の日当と100万円の報奨金が出るとはいうものの、サッカーなどに比べると全然「もらえない」のです*5泣
あんなに日本を沸かせてくれた日本代表の選手たちがそれだけしかもらえていない!!
なのに信念のために人生を懸けるそのストイックな姿にグッときてしまうのだと思います!
しかし、それだけではないのかもしれません!
私は稲垣選手が、僕らなりの信念のためとは言うものの、その「信念」が何かを明かしてくれていないところが気になってしまいます(少なくともこのときの言葉だけでは)!
私なんかは痛みや危険を伴うラグビーという競技に全力を注ぐに値する「信念」とは何なのか、とつい思ってしまいます。
でも、明らかにならないのです。
その、傍目からは知る由のない「信念」というもののために人生を懸けて闘う姿がどこかミステリアスで私は惹きつけられてしまっているのだと思います!
そういえば、ユーミンの1984年発表のラグビーをテーマにした曲「ノーサイド」に「何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの 誰も知らず」というフレーズがあります。
これもラグビーに励む者をミステリアスに思うまなざしがあるのではないでしょうか。
次のシーズンになると忘れられてしまうかもしれないのに、儚いその一瞬一瞬に全力を注ぐあなたが尊く思えて心が惹かれてしまう。
ユーミンも同じようなことを歌っていたのかもしれません。
今さらながら30年以上も前の曲を理解できた気がしました。てへぺろ
▲いい曲しか入ってないやろ!的なユーミンのベスト盤です。もちろん「ノーサイド」も入っています。
《参考》
- デイリー「プロップ稲垣 ラグビー代表の“誇り”語る『お金のためではない』」
- 橋本真実「ラグビーW杯優勝、経済効果は4300億円でも賞金は0円」『日経ビジネス』
- 橋本徹「ラグビー日本代表の報酬は安すぎる」『PRESIDENT Online』
- RUGBY WORLD CUP JAPAN日本2019「QUOTES OF RUGBY WORLD CUP 2019」
- THE ANSWER「『僕らはお金じゃない。信念』 稲垣啓太の“男気語録”を大会公式が名言に選出」
*1:デイリー「プロップ稲垣 ラグビー代表の“誇り”語る『お金のためではない』」を参照。
*2:デイリー「プロップ稲垣 ラグビー代表の“誇り”語る『お金のためではない』」より引用。
*3:THE ANSWER「『僕らはお金じゃない。信念』 稲垣啓太の“男気語録”を大会公式が名言に選出」を参照。
*4:橋本徹「ラグビー日本代表の報酬は安すぎる」『PRESIDENT Online』を参照。