夏が明ければ、学園祭・文化祭のシーズン到来ですね‼︎
今年は空前のタピオカブームということもあって、タピオカドリンクを出したいと考えている模擬店出展者が多いのではないでしょうか。
しかし、2019年7月現在、ブームのせいか軒並みどこの販売店でも「タピオカパール」の品切れ・価格高騰が起きています。
じゃあ、今年はタピオカのお店が出せないのか、、、
いや、あきらめるのはまだ早いのかもしれません!
既製の「タピオカパール」が買えないのなら、自分でタピオカを作ってしまえばいいのです‼︎
今回は、タピオカが手に入りづらいけどどうしてもタピオカのお店を出店したい方、あるいは手作りのこだわりタピオカのお店を出店したい方のために、手作りタピオカについての情報をまとめました。
※この記事内では「キャッサバでんぷん(タピオカでんぷんとも言う)」を丸く成形したもののことを「タピオカパール 」と呼ぶこととします。
また、「タピオカパール 」を茹でてモチモチの状態になったものを「タピオカ」と呼ぶこととします。
↑このような形で売られているものが「タピオカパール 」です。
これを茹でると、私たちがよく知るところのモチモチの「タピオカ」になります。
タピオカバブル到来?
7月にタピオカミルクティー発祥の「春水堂」が銀座に店をオープンしたり*1、8月に「東京タピオカランド」の開催を予定していたり*2と、2019年タピオカのブームを実感している今日この頃です。
みんな大好きタピオカを学園祭・文化祭で販売すれば大いに売れる!と思いますよね。
しかし、「タピオカパール 」は、現在品切れや価格高騰により非常に手に入りづらくなっています!
タピオカの模擬店を考えている人の注文が殺到しているのはもちろんあると思うのですが、その活況ぶりに群がる人たちもいるのかもしれませんね。タピオカパールの卸売業者「タピオカエキスプレス」は公式HP上で「転売タピオカにご注意!!」という勧告を出しています*3。そんな状況なのです。
ちなみに、タピオカの粒のことをアメリカでは “boba” または “bubble” と言うそうです*4。 アメリカ人が今の日本のタピオカブームを見たら “bubble bubble(タピオカのバブル)” と思うのでしょうかね。
現在「タピオカパール 」は手に入りづらい
では、実際にどのくらい手に入りづらいのでしょうか。「タピオカ 学園祭」をGoogle検索して出てくる4社の状況を見てみましょう。ちなみに、これは2019年7月30日現在の情報です。2019年7月31日に確認して変更していた情報は赤字になっています。
- 「タピオカエキスプレス」では、国産のタピオカ製造が追いつかなくなっており、台湾製の冷凍タピオカ(1kg 1,447円)が唯一残っている状態です。台湾製のタピオカも売り切れになってました。
ちなみに、これは他で売られているものと比べるとかなり安いと思われれます!
しかし、使うまで冷凍庫に保管しておかなければいけないことを考えると現実的ではないかもしれません。公式HPによると1kgで 35杯分だそうです。例えば 1,000杯くらいを販売目標とすると 30袋くらいを冷凍庫に保管しておかなければなりませんね。 - 「究極のタピオカ屋」では、学園祭セット(カップ・ストロー付き)は売り切れになっています。生タピオカ単体ではまだ販売しているのですが、3kg で 9,800円という高値をつけています。また、これも冷凍なので、使うまで冷凍で保管するスペースが必要になりますね。それとは別に、生タピオカ200人前セット(税抜 14,800円)が入荷していました。
- 「タピオカワールド」では、学園祭セットも単品も品切れになっています。
- 「パールレディ」では、既製のタピオカドリンクを予約し、当日店舗で自ら受け取るシステムとなっています。既に9月の2〜4週目の金、土、日曜には受付終了している店舗も出てきている状態です。そもそも、受け取りの店舗が東京、埼玉、千葉、静岡、名古屋にしかないため、利用できるエリアが限られてきますね。
ちなみに、Amazonを覗いてみると、「タピオカエキスプレス」の「真空パック生タピオカ 3kg 業務用」が 5,178円で売られています。公式HPの販売ページだと 2,030円のようなので、やはり価格が高騰しているのですかね。
このように、タピオカは現在非常に手に入りづらくなっています。品切れのところも多く、売っていたとしてもブームでない時と比べて価格が上がっていたりします。
ただ、増産や入荷を予定しているようです。こまめに各社の販売ページを確認していれば適正な価格でタピオカを購入することができるようになるかもしれません。
しかし、不確実な供給状況に左右されるのは不安ではないでしょうか?
事前にタピオカの店ということで届け出をしたものの、結局タピオカが手に入らずタピオカドリンクを提供できなかった、となってはシャレにならないですよね。
それならば、今はまだ確実にタピオカドリンクを提供できそうな方法を一度考えてみるのはどうでしょうか?
キャッサバでんぷんならまだ安く買える!
その、今のところまだ確実な方法とは、「キャッサバでんぷん」から「タピオカパール」を自分たちで作るという方法です‼︎
そもそも、私たちが熱狂しているいわゆる「タピオカ」とはどんなものかご存知でしょうか?
簡単に言ってしまえば、「キャッサバでんぷん」というものをこねたものなのです。
キャッサバというのは「タピオカ」の原料となる芋のことで、その芋から取り出したでんぷんを丸くまるめたものが「タピオカパール」なのです。
上で見てきたような品切れ・価格高騰を起こしているのは、この丸くまるめた状態の「タピオカパール 」です。
一方で、その材料である「キャッサバでんぷん」(「タピオカでんぷん」とも言う)は、私が見た限りだとまだ比較的安価に手に入るのです(2019年7月31日現在)!
キャッサバでんぷんを丸くまとめるという手間はかかるものの、このタピオカを手作りする方法が一番安く安定的にタピオカを提供する手段ではないでしょうか?
【追記】8月14日に確認したところ、amazonでの「タピオカでんぷん」にも品切れが一部出ていました。購入はお早めに!
キャッサバでんぷんからタピオカを作る方法
では、どのようにキャッサバでんぷんからタピオカを作るのかについて、紹介いたします!
まずは、人気Youtuber「えもじょわ」さんのタピオカの調理動画(0:00~5:07)を見てみましょう!
サムネの画像からは「やってみた系動画」感があるのですが、内容はちゃんと調理動画です。解説が見れるので、字幕をオンにしてくださいね!
こんな風にタピオカって作られるんですね。
茹でる時間が長そうだなとか思われた方がいらっしゃると思うのですが、そもそも既製品の「タピオカパール 」でも茹でる工程は必要で、同じくらいの時間を要します。
タピオカを手作りする場合は、熱した砂糖水などとでんぷんをこね合わせて、その生地を粒状に成形するという工程(上の動画で言うと4:07の時点までの工程)が追加されるだけなのです。
意外と簡単そうだと思いませんか? 自分たちでも作れそうだと思いませんか?
作り方の手順
それじゃ、「えもじょわ」さんの動画を元に手順を確認しておきましょう。
ここではキャッサバでんぷんからタピオカの粒ができるまでの手順にとどめておきます。
まず材料は、
- キャッサバでんぷん 100g(動画の中では「タピオカ澱粉」となっていますが同じです)
- 水 65g
- 砂糖 40g(ココナッツシュガーか黒砂糖がオススメだそうです。)
- (ココアパウダー or 抹茶 6g)←アレンジはお好みで
です。動画で使われていたこの分量だと3〜5杯分くらいじゃないでしょうか。必要な量に応じて材料の量を変えてください。
《手順》
- (乾いたボールでキャッサバでんぷんとココアパウダーを混ぜる)
- 水と砂糖をフライパンに入れて煮る
- 煮立ったところで火を止め、キャッサバでんぷんを加え混ぜ合わせる
- 3. でまとまった生地をフライパンから取り出し、こねる
- 生地を棒状に伸ばし、タピオカサイズにカットしていく
- 5. を乾燥しないうちに一粒ずつ丸める
- 一粒一粒がくっつかないようにキャッサバでんぷんをふりかける
ここまで事前に用意しておけば、後は既製品の「タピオカパール」と作る工程は同じです。茹でて、蒸らして、水で洗うのです。
「えもじょわ」さんの動画では、ココアパウダーや抹茶で色をつけていましたが、もっと鮮やかな色をつけたい場合は下の動画を参考にしてみてください。
日本語ではないのですが、何をやっているかは分かると思います。
どうでしょう?こんな綺麗なタピオカを作れたら話題性抜群ですよね??
手作りタピオカで模擬店を出すという方法が現実的かどうか検証するためにも、一度タピオカを作ってみるのはいかがでしょうか?
ちなみに、近所の「KALDI」で、「タピオカスターチ」500g 入りで売っていましたよ。
「スターチ(starch)」とは、英語ででんぷんのことですね。
↓ 近所に KALDI がない方はこちらから。試しやすい 250g入りです。
【追記】8月14日時点で「こわけや」さんのタピオカ粉は品切れになっていました。
↓他に参考にした動画です。黒砂糖だけでタピオカはこんな色になります。
手作りタピオカ店出店のメリットとデメリット
タピオカをどう作ればいいかをわかってもらったところで、タピオカを手作りして出店することのメリットとデメリットを私が思いつく限りで挙げてみようと思います。あくまで主観的なものなので参考程度に。
《メリット》
メリットとしては、以下の4点が考えられます。
- 安い
- 好みの色・味にできる
- タピオカを作ったという思い出ができる
- 「自家製」が売りになる
安い
「タピオカパール」の価格高騰が起きている現在、安くタピオカを用意できるのはメリットですね。
「GABAN タピオカスターチ 1kg」 767円(2019年7月31日時点)だと、1,000杯分作るために30袋買ったとして、23,010円なので現実的な価格かなと思います(およそ1kgで 35杯分としたとき)。
好みの色・味にできる
タピオカの色や味を自分たちの好きなようにできるのも手作りタピオカのメリットですね。
もともとキャッサバでんぷんは無味無色です。手作りであれば自分たちの好きなようにアレンジできます。頑張れば、レインボータピオカだって作れるかもしれません。
タピオカを作ったという思い出ができる
学園祭のために「タピオカをみんなで作った」という思い出がひとつ増えることがメリットだと思います。
後々振り返ってきっとこう思うんです。
「令和元年タピオカが流行ってたよね。」って。
「みんなで夜通しタピオカこねてたよね。」って。
「あのときが学園祭で一番楽しい時間だったね。」って。
「自家製」が売りになる
「自家製」がセールスポイントになるというメリットもあると思います。
今年はブームに便乗してタピオカを提供する店が多数あるかもしれません。今年の東大の「五月祭」ではタピオカの出店数が昨年の 28軒から 36軒に増えたそうです*5。
複数のタピオカの模擬店がしのぎを削る中、「自家製タピオカ」は話題性がありますよね。さらに、タピオカに独自の味や色がついていればより独自性のある商品になると思われます。
ちなみに私なら、さらにタピオカを作っている様子を写真や映像で記録して宣伝に使うことを考えますかね〜。
《デメリット》
デメリットは以下の2つですかね。
- 時間がかかる
- 入念な準備が要る
時間がかかる
一番のデメリットが、時間がかかることだと思います。
おそらく、忙しい学園祭の最中にタピオカの粒を作るということは難しいと思われます。事前にタピオカの粒を作っておく必要があるでしょう。
また、多量のタピオカを用意する場合には、ある程度の人手が要ると思われます。
入念な準備が要る
手作りなので、美味しいタピオカを作れるようになるまで多少の試行錯誤が必要かもしれません。独自の色や味付けを施そうというのであればなおさらですね。
また、作るのにどれくらいの時間がかかるのか、作ったタピオカの粒はどうやって保存しておくか、などは事前に試さなければ分からないかもしれませんね。
と、以上のようなことを考えてみて、手作りタピオカの出店も検討してみてください‼︎
粒状タピオカを入手できなかったとしても、タピオカ出店をあきらめないで!
《参考》
- すずきそうた。「東大五月祭 タピオカ観測報告」
- Yahoo!ライフマガジン編集部「いまさら聞けないタピオカの基本。日本有数のマニアが教えます!」(梅村実礼さんへのインタビュー記事)
*1:「春水堂」については「タピオカ語るなら外せない!タピオカミルクティー発祥の店『春水堂』」の記事をご覧ください。
*2:「東京タピオカランド」の会場「jing」については、「『東京タピオカランド』 会場の原宿『jing』ってどんなとこ!?」をご覧ください。
*4:Yahoo!ライフマガジン編集部「いまさら聞けないタピオカの基本。日本有数のマニアが教えます!」(梅村実礼さんへのインタビュー記事)を参照。
*5:すずきそうた。「東大五月祭 タピオカ観測報告」を参照。昨年の 28軒も充分多いですね 笑